インビザライン徹底解説!矯正歯科医が教える、歯並びをきれいにする最短ルートとは
目立たず快適に歯並びを整えられると人気の「インビザライン」。透明なマウスピースを使った矯正方法で、見た目が気になる方や、仕事・学業で忙しい方にも選ばれています。
インビザラインに興味はあっても、
「治療期間はどのくらいかかるの?」「できるだけ早く終わらせたい!」
そんな疑問や不安を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、インビザラインの基本から治療の流れ、期間の目安、治療期間を短縮するためのポイントまで、矯正歯科医の視点で丁寧に解説します。自分に合った治療法を見つけるための参考にしてください!
目次
1. インビザラインとは
2. インビザライン治療の流れ
3. 治療期間はどれくらい?
4. インビザラインは歯並びをきれいにする最短ルートなのか?
5. 治療期間を短縮するポイント
6. よくある質問(Q&A)
7. まとめ
1. インビザラインとは
1-1. インビザラインの基本情報
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、透明なマウスピース型の矯正装置を使う矯正治療システムです。
コンピュータによる3Dデジタルシミュレーションで歯の動きを事前に設計し、その計画に沿って複数枚のマウスピース(アライナー)を段階的に交換しながら歯を動かしていきます。マウスピースは通常、1枚につき0.25mm歯を移動させる設計で、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換するのが一般的です。これにより、無理なく計画的に理想の歯並びへと導きます。
この治療法は現在、世界100カ国以上で提供されており、2024年時点で1,500万人以上の患者様がインビザラインを使った矯正治療を受けています。
1-2. インビザラインのメリット・デメリット
インビザラインには多くのメリットがありますが、すべての症例に向いているわけではありません。主なメリットとデメリットをご紹介します。
■ メリット
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・目立たない:透明なマウスピースなので、装着中でもほとんど気づかれません。
・取り外し可能:食事や歯磨きの際に外せるため、口の中を衛生的に保ちやすいです。
・痛みが少ない:ワイヤー矯正に比べて口内炎や締め付け感が少なく、快適に装着できます。
・通院回数が少ない:治療計画が事前に立てられているため、月に1回程度の通院で済むこともあります。
・3Dシミュレーションでゴールが見える:治療開始前に完成イメージを確認することができます。
■ デメリット
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・装着時間を守らないと効果が出ない:1日20~22時間の装着が推奨されており、自己管理が必要です。
・症例によっては不向き:重度の不正咬合や外科手術が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。