Case1
- 性別
- 男性
- 年齢
- 25歳
- 症例
- 頭部X線規格写真の分析結果では、骨格的に上顎前突傾向を認め、歯列では歯並びのガタツキが認められました。
- 抜歯
- 上下顎の両側第1小臼歯
- 装置
- リンガルブラケット(舌側矯正)
- 期間
- 2年7ヶ月
- 方針
- 歯列のスペース不足により叢生を生じているため、上下顎の両側第1小臼歯を抜歯して治療を行いました。
- リスク
- すでに歯列から外れている歯の歯肉退縮が認められるため、配列中も歯肉退縮の可能性があります。
「舌側矯正」は、歯の舌側にブラケットを装着する「ワイヤー矯正」です。
矯正の治療技術や装置の進歩により、現在では「唇側(歯の表側)の矯正装置と比べても遜色ない治療結果を達成」できるようになりました。歯列矯正の治療期間は「歯並びの状態」で決まるもので、舌側(歯の裏側)の矯正装置だからといって期間が伸びることはありません。
ブラケットの装着に技術を要するため割高になってしまいますが、多少時間がかかる治療でも見えない矯正治療装置なので「あせらずに歯列矯正を受けること」ができます。
【ブラケット】・・・ワイヤー矯正で使用する歯の表面につける装置のことです。
★舌側(歯の裏側)に矯正装置をつけて歯の移動をさせるため「外見の違いを気にせずに日常的な生活を送ることができる」矯正治療です。
★口元を除き込むように見ることがない限り「ブラケットが他の人に見える心配がない」矯正治療です。
★矯正装置が、舌側(歯の裏側)についているため、舌で歯を押し当てる癖を抑制する効果が多少なり期待でき「矯正装置自体が舌癖防止の役割も果たしてくれる」矯正治療です(出っ歯になる理由として挙げられる「舌で前歯を押してしまう癖の改善」が見込まれます)。
★矯正装置を付けた直後は特に違和感を感じて「舌が矯正装置に接触して傷がついたり、口内炎ができてしまったりする」ことがあります。
★矯正装置が邪魔になり、舌を歯の裏側にあてて発音する「サ行やタ行などの発音がしづらくなり、言葉が不明瞭になる」ことがあります。
★唇側(歯の表側)の矯正治療に比べて「約1.5倍の費用がかかる」と言われています。