【急増】歯列矯正の費用平均と医療費控除額2025年最新版
近年、歯列矯正を検討される方が急激に増加しています。テレワークの普及でオンライン会議が日常となり、「画面越しの自分の口元が気になる」という声をよく耳にします。
しかし、いざ歯列矯正を検討しようとすると、「実際にどれくらいの費用がかかるの?」「医療費控除でどの程度戻ってくる?」といった疑問が浮かんでくるものです。
本記事では、広島県安芸郡府中町のソレイユ眼科・矯正歯科の歯科医師が、2025年最新版の歯列矯正費用の実情と医療費控除について分かりやすく解説いたします。
目次
1.2025年歯列矯正費用の現状と急増の背景
2.歯列矯正の種類別費用相場
3.医療費控除の基礎知識と対象条件
4.歯列矯正の医療費控除額計算方法
5.費用を抑えるための方法
6.よくある質問(Q&A)
7.まとめ
1. 2025年歯列矯正費用の現状と急増の背景
なぜ歯列矯正への関心が高まっているのか
それでは、2025年現在の状況についてご説明いたします。歯列矯正を希望される患者様が前年比で約30%増加しており、この急増には以下のような背景があります。
オンライン化の進展 まず第一に、テレワークやオンライン会議が常態化し、画面越しで自分の口元を見る機会が格段に増えました。その結果、「笑ったときの歯並びが気になる」といったご相談が増えています。
美容意識の向上 さらに、SNSの普及により、美しい笑顔への関心が高まっています。特に20代から30代の方で、「就職活動で第一印象を良くしたい」というご希望が多くなっています。
技術革新による選択肢の拡大 また、マウスピース矯正の精度向上により、従来よりも気軽に治療を始められるようになりました。これにより、治療への心理的ハードルが下がったことも要因の一つです。
2. 歯列矯正の種類別費用相場
次に、具体的な治療法別の費用相場をご紹介いたします。
ワイヤー矯正(表側矯正)
一般的な費用相場:60万円〜100万円程度
まず、最も一般的なワイヤー矯正についてご説明します。これは歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーで歯を動かす従来からある治療法です。多くの症例に対応可能で、治療実績が豊富である一方で、見た目が目立つというデメリットがあります。
ワイヤー矯正(裏側矯正・舌側矯正)
一般的な費用相場:90万円〜150万円程度
続いて、裏側矯正についてです。これは歯の裏側にブラケットを取り付ける方法で、外から見えないため見た目を気にする方に人気があります。ただし、費用が高額になり、また慣れるまで発音しにくい場合があります。
マウスピース矯正
一般的な費用相場:70万円〜120万円程度
近年注目を集めているのが、マウスピース矯正です。これは透明なマウスピースを定期的に交換しながら歯を動かす治療法です。目立たず、取り外し可能で清潔に保てる反面、適用できない症例があり、装着時間を守る必要があります。
小児矯正(お子様の矯正治療)
一般的な費用相場:30万円〜80万円程度
最後に、小児矯正についてご説明します。これは成長期を利用して顎の発育を促し、歯並びを改善する治療です。具体的には、第一期治療(6歳〜12歳頃)では顎の成長をコントロールし、第二期治療(12歳以降)では永久歯の歯並びを整えます。
3. 医療費控除の基礎知識と対象条件
それでは、医療費控除について詳しく解説いたします。
医療費控除とは
まず基本的な仕組みについてご説明します。医療費控除は、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、税金の一部が戻ってくる制度です。
歯列矯正が医療費控除の対象となる条件
次に、どのような場合に歯列矯正が医療費控除の対象となるのかをご説明します。
対象となるケース
- 咀嚼機能の改善が目的の場合
- 発音障害の改善が目的の場合
- 小児の成長発育のための治療
- 医師が治療上必要と認めた場合
対象とならないケース
- 美容目的のみの治療
ただし実際には、歯科医師の診断書があり、治療の必要性が認められれば、医療費控除の対象となることが多いのが現状です。特にお子様の場合は、ほぼ全ての歯列矯正が対象となります。
4. 歯列矯正の医療費控除額計算方法
続いて、実際にどの程度の控除額になるのか、具体例でご説明いたします。
基本的な計算式
医療費控除額 = (支払った医療費 - 保険金等) - 10万円
具体的な計算例
それでは、年収別に具体的な計算例をご紹介します。
例1:年収500万円の方が80万円の矯正治療を受けた場合
- 医療費控除額:80万円 - 10万円 = 70万円
- 所得税率:20%(年収500万円の場合の概算)
- 戻ってくる所得税:70万円 × 20% = 14万円
- 住民税(10%):70万円 × 10% = 7万円
- 合計還付額:約21万円
例2:年収300万円の方が60万円の矯正治療を受けた場合
- 医療費控除額:60万円 - 10万円 = 50万円
- 所得税率:10%(年収300万円の場合の概算)
- 合計還付額:約10万円
重要なポイント
さらに、知っておくべき重要なポイントをご紹介します。
家族合算が可能 まず、生計を一にする家族の医療費は合算できます。つまり、お子様の矯正治療費と親御様の歯科治療費を合わせて申告可能です。
分割払いの場合 また、デンタルローンを利用した場合も、契約年の医療費として申告できます。ただし、金利・手数料は対象外です。
交通費も対象 そして、通院のための電車賃やバス代も医療費に含められます。
5. 費用を抑えるための方法
では、費用負担を軽減するための具体的な方法をご紹介いたします。
支払い方法の工夫
まず、支払い方法を工夫することで負担を軽減できます。
デンタルローンの活用 多くの歯科医院では、デンタルローンを取り扱っています。一般的なカードローンより金利が低く、月々の負担を軽減できます。
クレジットカード払い また、ポイント還元率の高いクレジットカードを使用することで、実質的な費用を抑えることができます。
治療法の検討
次に、治療法自体を見直すことも重要です。
部分矯正の検討 全体矯正ではなく、気になる部分のみの部分矯正で改善できる場合があります。この場合、費用を大幅に抑えられる可能性があります。
セカンドオピニオンの活用 さらに、複数の歯科医院で相談することをお勧めします。なぜなら、同じ症状でも、歯科医師によって提案される治療法が異なる場合があるからです。
6. よくある質問(Q&A)
ここで、患者様からよくいただくご質問にお答えいたします。
Q1. 矯正治療の費用に消費税はかかりますか?
A1. はい、歯列矯正は自費診療のため、消費税がかかります。なお、クリニックによって税込み・税抜きの表示が異なるため、カウンセリング時に確認することをお勧めします。
Q2. 医療費控除の申告はいつまでにする必要がありますか?
A2. 基本的には確定申告期間(通常2月16日〜3月15日)に行います。ただし、医療費控除のみの申告であれば、翌年1月1日から5年間いつでも申告可能です。
Q3. 子どもの矯正治療で、親が医療費控除を受けられますか?
A3. はい、生計を一にしていれば、親御様の確定申告でお子様の矯正治療費を医療費控除として申告できます。
Q4. 保険適用の矯正治療はありますか?
A4. 厚生労働省が指定する特定の疾患や、顎変形症で外科手術を併用する場合は保険適用となることがあります。しかし、一般的な歯並びの改善目的では、ほぼ全て自費診療となります。
Q5. 矯正治療費を会社から補助してもらえますか?
A5. 健康保険組合によっては、福利厚生の一環として補助制度がある場合があります。そのため、お勤め先の担当部署にご確認ください。
6. まとめ
以上の内容を踏まえて、最後にまとめをお話しいたします。
歯列矯正の費用は決して安い金額ではありません。しかし、医療費控除を適切に活用することで、実質的な負担を軽減することができます。
重要なポイント:
費用相場について
- ワイヤー矯正(表側):60万円〜100万円程度
- ワイヤー矯正(裏側):90万円〜150万円程度
- マウスピース矯正:70万円〜120万円程度
- 小児矯正:30万円〜80万円程度
医療費控除について
- 機能改善目的であれば対象となる可能性が高い
- 年収に応じて10〜20%程度の税金が戻ってくる
- 家族の医療費と合算して申告可能
費用を抑えるコツ
- デンタルローンの活用
- クレジットカードのポイント還元
- 部分矯正の可能性を探る
また、歯列矯正は単なる美容治療ではなく、将来の口腔健康を守るための投資でもあります。実際に、噛み合わせの改善により、虫歯や歯周病のリスク軽減、顎関節症の予防など、長期的な健康メリットも期待できます。
当院では、患者様お一人お一人のご希望やご予算に合わせた治療計画をご提案しております。もし費用面でのご不安がございましたら、遠慮なくご相談ください。無料カウンセリングでは、詳細な費用説明と医療費控除についてのアドバイスもいたします。
美しい笑顔と健康な口腔環境のために、まずはお気軽にご相談にいらしてください。
※本記事の費用相場は一般的な目安であり、症例や治療方法により異なります。正確な費用については、歯科医院での診査・診断後にご確認ください。
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