歯並びは遺伝?悪い歯並びを放置するデメリットと矯正治療のメリット
「自分が歯並びに悩んだから、子どももそうなるのでは…?」「歯並びは遺伝?それとも生活習慣の影響?」
そんな不安や疑問を抱える方は少なくありません。確かに、顎の形や歯の大きさ・本数には遺伝が影響しますが、それだけが原因ではありません。指しゃぶりや口呼吸といった日常の習慣も、歯並びに大きな役割を果たします。
一方で、歯並びの乱れをそのままにしておくと、見た目の問題にとどまらず、虫歯・歯周病のリスクや噛み合わせの不調、発音への影響など、さまざまなトラブルが起こることもあります。
この記事では、歯並びと遺伝の関係をはじめ、悪い歯並びを放置することで生じるデメリットと、矯正治療によって得られるメリットについて、わかりやすく解説します。
目次
1.歯並びと遺伝の関係
2.環境要因の重要性
3.悪い歯並びを放置するデメリット
4.矯正治療で得られるメリット
5.よくある質問(Q&A)
6.まとめ
1. 歯並びと遺伝の関係
1-1. 遺伝の影響はどの程度?
歯並びは「遺伝だから仕方ない」と思われがちですが、実際に遺伝が影響するのは全体の20〜30%程度とされています。つまり、多くのケースでは遺伝以外の要素が関係しているということです。確かに親子で歯並びが似る場合もありますが、それが必ずしも遺伝によるものとは限りません。残りの70〜80%は、生活習慣や口まわりの癖といった環境要因の影響が大きいと考えられています。
1-2. 遺伝しやすい特徴
以下のような特徴が、成長とともに歯並びの乱れとして現れることがあります。
・顎の大きさや形
顎が小さいと、歯が並ぶスペースが足りずに歯が重なり合う「叢生(そうせい)」になりやすくなります。また、上顎と下顎のバランスも遺伝の影響を受けやすく、上顎が小さいと「受け口(反対咬合)」、逆に下顎が小さいと「出っ歯(上顎前突)」になることがあります。
・歯の大きさ
歯が大きいとスペースに収まりきらず、歯並びがガタガタになったり、ねじれて生えたりする原因になります。一方で歯が小さい場合は、歯と歯の間にすき間ができて「すきっ歯」になることもあります。
・歯の本数
永久歯の本数は通常28本(親知らずを含めて32本)ですが、先天的に歯の本数が少ない(先天性欠如)、あるいは余分な歯がある(過剰歯)といった遺伝的な特徴も歯並びに影響します。
2. 環境要因の重要性
歯並びは遺伝よりも、幼少期からの癖や生活習慣が大きく関係していると言われています。以下は代表的な環境要因です。
・指しゃぶり
3歳を過ぎても続くと、上の前歯が前に出たり、奥歯がしっかり噛み合わなくなったりする「開咬(かいこう)」の原因になります。
・舌の癖(舌癖)
飲み込むときや話すときに舌で前歯を押す癖があると、前歯が押されて出っ歯になったり、歯と歯の間にすき間ができることがあります。
・口呼吸
鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、口周りの筋肉バランスが崩れ、歯並びや顎の成長に悪影響を与えます。
・柔らかい食事
やわらかい物ばかり食べていると、よく噛む習慣が身につかず、顎の発育が不十分になり、歯が並ぶスペースが狭くなることがあります。
・頬杖・うつ伏せ寝
勉強中に頬杖をつく、うつ伏せで寝るなどの癖も、顎の骨に偏った力が加わり、顔のゆがみや歯列への影響につながります。
3. 悪い歯並びを放置するデメリット
歯並びの乱れは見た目の問題だけではありません。放置することで次のような影響が出ることがあります。
・虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯が重なっていたり曲がっていると、歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが生じやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
・発音・咀嚼への影響
出っ歯や受け口は、サ行・タ行などの発音に影響を与えることがあります。また、噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛めず、消化器への負担も増えます。
・顎関節症のリスク
噛み合わせのバランスが悪いと、顎の関節に負担がかかり、「カクカク音が鳴る」「口が開けにくい」といった顎関節症につながる可能性もあります。
・心理的影響
歯並びを気にするあまり、笑顔を避けるようになったり、人前で話すのが苦手になるなど、自己肯定感に影響することも少なくありません。
4. 矯正治療で得られるメリット
矯正治療は、単に歯を整えるだけでなく、心身ともに多くのメリットがあります。
・きれいな見た目と笑顔
歯並びが整うことで、見た目の印象が良くなり、自信を持って笑えるようになります。口元の悩みが軽くなることで、気持ちが前向きになり、自然な笑顔も増えていきます。
・清掃性の向上
歯並びが整うと、歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病の予防効果が高まります。歯と歯の間の汚れも落としやすくなるため、毎日の歯磨きによる口腔ケアの質が向上します。
・正しい噛み合わせによる機能改善
噛み合わせが改善されることで、しっかり噛めるようになり、食事が楽しくなるだけでなく、消化吸収の助けにもなります。
・顎や顔のバランスを整える
特に成長期のお子さまの場合、顎の成長を適切に誘導することで、顔全体のバランスが整いやすくなります。その結果、将来的に大がかりな治療や外科的な処置が必要になるリスクを減らせる可能性もあります。
5. よくある質問(Q&A)
Q1:乳歯のときに歯並びが悪くても治る?
A:乳歯の時期に歯並びが少し乱れていても、多くの場合は顎の成長や永久歯への生え変わりによって自然に改善されます。ただし、噛み合わせに影響がある場合や癖が原因の場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。
Q2:大人になってからでも矯正治療はできますか?
A:はい、大人になってからでも矯正治療は可能です。最近では見た目に配慮したマウスピース矯正などもあり、年齢を問わず治療を始める方が増えています。
6. まとめ
歯並びは遺伝だけでなく、生活習慣や癖などの環境要因にも大きく影響されます。悪い歯並びを放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、見た目や発音、噛み合わせにも影響します。一方で、矯正治療によって歯並びが整うと、見た目の改善だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えることが期待されます。
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