歯列矯正を検討中の方へ|ワイヤー矯正の種類・費用・ビフォーアフターまとめ
「歯並びが気になるけれど、矯正ってどれを選べばいいの?」「ワイヤー矯正って目立ちそうで不安…」
そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、ワイヤー矯正にもさまざまな種類があり、見た目や費用、治療期間などに違いがあります。この記事では、ワイヤー矯正の種類や特徴、費用の目安、そして実際のビフォーアフター例まで、歯列矯正を検討している方に役立つ情報をわかりやすく解説します。
自分に合った矯正方法を選ぶための第一歩として、ぜひご覧ください。
目次
1. ワイヤー矯正とは
2. ワイヤー矯正の種類と特徴
3. 費用相場と期間の目安
4. ビフォー・アフターで見る変化
5. ワイヤー矯正、治療の流れ
6. よくある質問(Q&A)
7. まとめ
1. ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな器具を接着し、そのブラケットにワイヤーを通して歯並びを整えていく治療法です。力を少しずつ加えることで、歯を正しい位置へと導いていきます。
この方法は、数十年にわたる歴史と実績を持ち、多くの症例に対応できるのが大きな特徴です。歯の状態に合わせた微調整がしやすく、歯並びをしっかり整えたい方にとって安心できる選択肢となっています。
2. ワイヤー矯正の種類と特徴
ワイヤー矯正には、装置を取り付ける位置や治療の対象範囲によっていくつかの種類があります。それぞれの方法に特徴があり、メリットとデメリットを理解したうえで、自分の生活スタイルや目的に合った選択をすることが大切です。
2-1. 表側矯正(マルチブラケット矯正)
まず、最も一般的なのが「表側矯正」です。これは歯の表側にブラケットとワイヤーを取り付ける方法で、「マルチブラケット矯正」とも呼ばれます。矯正力の調整がしやすく、治療のコントロールがしやすいのが特徴です。
また、他の方法に比べて比較的費用を抑えられることや、治療の進行がスムーズであることも利点です。
その一方で、装置が目立ちやすいため、見た目を気にされる方にとってはデメリットとなる場合があります。
2-2. 裏側矯正(リンガル矯正)
次に「裏側矯正」です。これは、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付ける方法で、正面からは装置がほとんど見えないため、矯正中であることを周囲に知られたくない方に向いています。裏側に装着するマルチブラケットを使うため、「リンガル矯正」とも呼ばれます。
接客業や人前で話すことが多い方に特に人気がある方法です。
ただし、費用が高くなりやすい傾向があり、さらに舌に装置が当たるため、話しにくさや違和感を感じるケースもあることに注意が必要です。
2-3. 部分矯正(プチ矯正)
最後に「部分矯正(プチ矯正)」という選択肢もあります。これは、前歯などの一部の歯だけを矯正する方法で、短期間で治療が完了することが多く、費用も抑えられるという点がメリットです。
また、装置をつける範囲が限定されるため、日常生活への影響も比較的少ない傾向があります。
ただし、全体的な噛み合わせの調整には対応できないことが多く、適応できる症例が限られる点には注意が必要です。まずは歯科医院での適切な診断を受けることが大切です。
3. 費用相場と期間の目安
矯正治療にかかる費用や期間は、使用する装置や治療内容によって異なります。
(以下はあくまで一般的な目安です。)
3-1. 費用の目安
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矯正の種類 特徴 費用の目安 表側矯正 最も一般的。費用を比較的抑えやすい 約70万~100万円 裏側矯正 装置が見えにくいが、費用はやや高め 約80万~120万円 部分矯正 前歯など一部のみ。低コストで可能 約15万~40万円
3-2. 治療期間の目安
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症例の程度 治療期間の目安 軽度の歯並びの乱れ 約1年〜1年半 中程度の歯並びの乱れ 約1年半〜2年半 重度の歯並びや噛み合わせの問題 約2年〜3年 部分矯正(前歯など限られた範囲) 約半年〜1年
4. ビフォー・アフターで見る変化
【症例1】
- 症例:開咬
- 抜歯:なし
- 装置:マルチブラケット
- 期間:2年4ヶ月
- 方針:検査結果より骨格的な下顎前突で、咬合状態は開咬を呈していました。非抜歯でマルチブラケット装置を使用し、顎間ゴムも併用しました。
【症例2】
- 症例:頭部X線規格写真の分析結果では、骨格的に上顎前突傾向を認め、歯列では歯並びのガタツキが認められました。
- 抜歯:上下顎の両側第1小臼歯
- 装置:リンガルブラケット(舌側矯正)
- 期間:2年7ヶ月
- 方針:歯列のスペース不足により叢生を生じているため、上下顎の両側第1小臼歯を抜歯して治療を行いました。
5. ワイヤー矯正、治療の流れ
初めての矯正治療では、どのように進むのかが不安な方も多いのではないでしょうか。次のようなステップで治療が行われるのが一般的です。
Step1:カウンセリング・精密検査
まずはカウンセリングでお悩みやご希望をヒアリングし、口腔内の状態を確認します。その後、レントゲン撮影や歯型採取、写真撮影などの精密検査を行い、治療方針を立てます。
Step2:治療計画の説明・装置の装着
検査結果をもとに治療計画を立案し、矯正期間・費用・装置の種類について説明します。納得いただけたら、ブラケットやワイヤーなどの装置を装着します。
Step3:定期的な調整
矯正装置を装着した後は、約1カ月ごとに通院し、ワイヤーの調整を行います。この過程で少しずつ歯を動かしていきます。
Step4:装置の取り外し・保定装置の装着
目標の歯並びに近づいたら装置を取り外し、歯の後戻りを防ぐために「リテーナー(保定装置)」を装着します。保定期間も定期的なチェックが必要です。
Step5:治療終了・メンテナンスへ
保定期間が終了したら治療完了です。その後も歯並びや口腔内の健康維持のために、定期検診を続けましょう。
6. よくある質問(Q&A)
Q1:ワイヤー矯正中に痛みはありますか?
A:調整後1〜3日は歯が動く痛みや違和感を感じる方が多いですが、数日で落ち着く場合がほとんどです。日常生活に大きな支障をきたすほどの痛みではないことが一般的です。
Q2:食べ物の制限はありますか?
A:食事制限は基本的にありませんが、装置が外れたり壊れたりしないように、硬いもの(せんべい、氷、ナッツなど)や粘着性の強いもの(ガム、キャラメルなど)は避けることが推奨されます。
また、りんごやフランスパンなどの固い食品は、小さく切ってから食べるなどの工夫があると安心です。
Q3:大人でも矯正はできますか?
A. はい、矯正は子どもだけのものではありません。最近は30代以降で矯正を始める方も増えており、年齢を理由に諦める必要はありません。
7. まとめ
ワイヤー矯正は、確実な歯並びの改善と幅広い症例に対応できる信頼性の高い治療法です。表側・裏側・部分矯正といった選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあるため、希望や生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
まずは、カウンセリングを受け、自分の歯並びや目的に合った治療計画を立てることから始めましょう。見た目の変化だけでなく、健康面でも多くのメリットをもたらすワイヤー矯正。将来の自分への投資として、ぜひ前向きに検討してみてください。
広島県安芸郡の「ソレイユ矯正歯科」では、患者様ごとの症状やご要望にあわせて最適な矯正治療をご提案しています。2004年の開業以来、豊富な実績と最新設備を活かしつつ、患者様に寄り添いながらお悩みの改善を目指しております。歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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